羽根 直樹 先生のアドバイス コーナー6

こんにちは。羽根直樹です。

新型コロナウイルスが早く終息することを願っています。
皆様、体調には気を付けてお過ごし下さい。

今回も例会での対局(定先)を振り返ってみましょう。

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白△を補強する感覚は正解ですが、白1のヒラキがオススメです。
白aと打っても黒に対しての狙いがありませんので、広い空間を目指しましょう。

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白1の大場や黒2の三々など、とても良い流れです。
黒6・8は左辺黒△を傷めましたので、単に黒10やaが良かったですね。

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二線は、「序盤ではあまり打ちたくない場所」という意識が重要です。
二線の価値が高いのは、「自分の眼形の確保」と「相手の眼形を脅かす」という場合です。
黒1、白2、白4はそれに当てはまっていますので良い手ですが、白6・8が問題でした。
白6はもう二線に向かわず、白7などと中央へ向かいましょう。
もちろん白2で3と中央に向かう手も好手です。
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黒1から5と仕掛けましたか。
白の多い場所ですので反撃される覚悟は必要です。
このような難しい戦いをせずに、味方の多い場所で戦うのがオススメですね。
黒aなどと、孤立している白△を攻める手を優先しましょう。                                                        

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黒1まで上手く中央に進出することが出来ました。
左上の競り合いは互角の進行です。

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白1はとても良い手です。 白△の補強はずっと気になっていました。
この一手によってお互いの不安定な石が無くなった感じです。
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棋譜は白1までとなりました。
中盤で△に先行した白がポイントを挙げましたが、「コミ無し」ですので現在の形勢は互角です。
お互いに石の形がとても良く、愚形がほとんど出来ていないですね。
「ヨセは二線」という意識がとても良く出ている後半でしたが、序盤の二線には注意して下さい。
「不安定な石の補強」はしっかりと出来ていましたので、「効率良く守る」ということも意識してみましょう。

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アドバイス6棋譜解説