羽根 直樹 先生のアドバイス コーナー 43

こんにちは、羽根直樹です。

娘の羽根彩夏が、NHK囲碁フォーカス(日曜日12:00~)の聞き手を務めさせていただくことになりました。

解説は林漢傑八段で、4月からの放送となります。

期待に応えられるかは分かりませんが、全力で取り組むと思いますので、よろしくお願いいたします。

今回の解説は、例会での対局(互先)です。

<1>

白1に黒aと攻めましたが、白△が無い状況で打たれている打ち方です。

少し混同してしまったかもしれません。

「白△と白1を分断したい」という思いだけで打ち進めたい局面ですので、黒2が良い打ち方となります。

白3に黒4と進み、白bと上辺を守るような展開が予想出来ます。

白に不安な石が多くありますので、黒としてはゆっくりと攻めれば良い状況です。

<2>

黒1には白aが冷静な対応でしたが、白2とは難しい手を考えましたね。

この手を見たら、「白bからのダメヅマリを狙ってきたな」と感じ取りたいところです。

そのうえで黒3と頑張るのは有力でした。

断点は多いですが、「すぐに危険はない」と読めている場合の一手です。

<3>

黒1は反撃を狙った感じかと思いますが、白2が良い対応でした。

黒3でaの切りは、白4に黒5とつなぐとシチョウに取られてしまいます。

黒3には白4・6が成立し、白の成功です。

狙われている場所とは反対から黒1・3と打ちましたので、黒△の補強が遅れてしまいました。

<4>

( 2の左に黒石有り)

「失敗した」と感じている局面だと思いますが、黒△をどのように考えるかが重要です。

黒1に白2となった形を想定すると、黒△は白を切断している石ではありません。

白の厚みにくっついている状況と判断をして、黒△は捨ててしまいましょう。

黒1から3などと、手抜きをして広い方向に向かうのが良い考え方となります。

失敗した時は、先手を取ることで損を最小限にすることが出来ます。

<5>

白1から7まで、お互いに良い考え方で打てています。

黒△を気にしながらも、「場合によっては捨てても良い」「小さくは取りにいかない」という感じが伝わってきます。

<6>

白△の守りに対し、黒1と脱出したのは良い感じです。

ここで白2から6という強手が飛んできましたね。

複雑なことになりそうですが、黒としても対応が難しい場面です。

<7>

(6の場所に黒石有り)

黒は最善を逃してしまいましたが、黒1・3も手筋で、黒7までうまく脱出しました。

白8も落ち着いた好手です。

ここで黒としては、「aとbどちらを防ぐか」という悩ましい選択です。

<8>

(黒△の上に白石有り)

黒△には、白1が「分断と連絡」を兼ねた絶好の一手となりました。

上辺の白がしっかりしたことで左上の黒が不安定になり、中央の黒もまだ生きたわけではありません。

黒△では黒1とつないで、お互いに不安定という状況を作りたかったですね。

実戦は黒だけに不安がある形となったことで、このまま白が押し切って勝ちとなりました。

黒は右辺での失敗がすべてでしたので、やはり競り合いでの石の方向は重要ですね。

白は少し打ち過ぎてしまう傾向にはありそうですが、積極的で楽しめているとも言えますので、「失敗した時には少し修正する」くらいで良いかと思います。

以上

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