羽根 直樹 先生のアドバイス コーナー 44
- 2026.06.20
- 羽根直樹先生のアドバイスコーナー
こんにちは、羽根直樹です。
今年、娘の羽根彩夏が結婚しました。
相手は中部総本部所属の西岡正織五段です。
これからも二人を含め羽根家一同を、どうぞよろしくお願いいたします。
今回の解説は、例会での会員同士の対局(先・コミなし)です。
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白1まで、大場を打ち合う流れで布石が進行しました。
ここで黒aと仕掛けましたね。
打ち込みには、「相手の地を減らす」「相手の石を攻める」という二種類があります。
今回がどちらだったのかは微妙ですが、価値が高いのは攻める打ち込みです。
黒aでは2と準備をして、白3などには「黒4で白△を攻める」という考え方がおススメです。
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白はaと工夫をしましたが、白1も素直な考え方です。
まずは自分を安定させ、そして黒2には白3などと競り合いながら右下を大きくまとめる、という流れになります。
実戦の白aからも、黒bには白cから決めて同じような展開を目指す意図が伝わってきます。
黒も察して、反発しましたね。
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白1に対して、黒2が好手でした。
白3と良い形での連絡を目指したいのですが、黒4で分断されてしまいます。
黒△と受けることでaに白石が来ないようにしたことが、大きく影響していますね。
見事な黒の対応でした。
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黒は中央に弱点を抱えていますので、黒1やaと備えておくのも良い考え方ですが、黒bとは頑張りましたね。
同じ備えでも、黒cは失敗となりますので注意が必要です。
この局面で心配なのは白△を逃げられることでは無く、白1の切りから下辺の黒を狙われることです。
黒cでは弱点を補強できていない、ということになります。
実戦は厳しい考え方で、「下辺の黒を補強しながら、白を誘い込んで戦おう」という意図ですね。
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黒△と受けてもらえましたので、白1から5までを先手で決めることが出来ました。
ここで中央の白はひとまず大丈夫と判断をして、白7と手抜きをしたのは有力な考え方です。
白aなどと補強しておくのも立派な一手ですので、心配な時は無理に手抜きをする必要はありません。
しかし気になっている大場があれば、手抜きのタイミングを逃さないことも重要です。
「不安定な石を補強する」「チャンスを見つけて手抜きをする」どちらも大切な考え方ですので、状況に合わせて使い分けることになります。
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黒1から3と、右辺に仕掛けました。
白は中央に不安要素がありますので、強く抵抗されても戦える、という状況判断ですね。
正しい判断で、白も4と受けるくらいの相場です。
黒1・3などの攻め方は怖くて打てない、という堅実派の方は、黒aと補強しておくのも立派な一手です。
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白にとっても譲れない競り合いですので、白1から5と出ていったのは当然ですね。
黒6となった時に、白aと出る手があるかが勝負です。
黒としては、「次にbなどと打てば中央の白が危ないはず」と主張しています。
白aと打てるかを確認するため、先に白cへ向かったのはうまいタイミングです。
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黒△に対し、白は1を決めて3と手抜きをしました。
黒からのaが厳しいので右下を受けていられない、という判断ですね。
とても良い決断だと思います。
右下の白地は減ってしまいますが、中央の補強は何よりも重要です。
黒としても、黒△で直接黒aと攻めを続けたい局面でした。
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黒1と白3子を取った局面です。
互先なら少し白がリードを奪った、という形勢ですが、コミなしということもあり最後は黒の勝ちとなりました。
本局の流れとしては、布石は左下の競り合いで黒がポイントをあげましたが、うまく中央を荒らした白が互角に戻しています。
中盤では黒に大きなチャンスがありましたが、白の好判断で再び互角となり、大ヨセでは少し黒が手堅く打った感じです。
結果として右下の白地は無くなりましたが、上辺に白地をつくりながら中央をしのぎましたので、上手く釣り合いの取れた進行でした。
お互いに筋の良い形が身に付いており、判断力や思い切りの良さもあります。
わずかなミスが致命傷になるレベルまで来ていますので、さらに細かいところまで気を付けていきましょう。
以上
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